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三蔵一行の女騎士《最遊記》

第3章 桜の騎士と紅と緑


「へえーっ、玄奘さん以外悟空くん達は妖怪なん…だね」

「全然そうは見えないけどなー」

八戒「それはボクの左耳が付いているピアスと悟空の額が付いている金鈷が妖力制御装置なので、外すと妖怪になるんですがあまり外していませんですけどね」

「え?どうしてなの?」

三蔵「…外すと後で面倒なことになる」

「…自我が持たないということだね」

悟空「…だからこうならないように俺が強くならなきゃいけないからな!」

「ふふ…悟空くんは強いね」

悟浄「まあ、猿だからなー」

悟空「猿って言うなよ‼︎このエロ河童が‼︎」

悟浄「なんだと、チビ猿が‼︎」

三蔵「〜〜〜メシ中に騒ぐな、バカ共が‼︎」

スパパーーン!!

「「いってーー!!」」

「…いつもこうなるん…だよね?」

八戒「あはは、いつも所か毎日なんですよー」

「…八戒の笑顔がなんだか黒いような…」

「キュー;;」

と葵が三蔵一行の仲間になってから次の日、やっと町が着いてから食事を食べているとこんな話になっていた。

「でも、こうやって店の料理を食べるのはいつぶりかな?」

「…さあ、あちこち逃げ回ってたから覚えてないなー」

八戒「…さん、葵くん。デザートは何がいいですか?」

「え、いい…の?」

三蔵「ああ、構わねぇぞ」

「…ありがとう!葵、何がいい?」

「うーん…こっちのプリンがいいな」

嬉しそうにメニューを見る葵の様子に三蔵たちは小さく微笑む。妖怪たちから逃げ回って町へ寄らず自分たちだけの力でここまで生きてきたとはなんて辛く、大変だろう。だから、少しずつ色々なことを楽しませたらいいと思っている。

八戒「えっ、二部屋しかないんですか?」

「申し訳ありません、二人部屋と三人部屋しかありませんので…」

悟浄「今回からちゃんがいるからなー」

三蔵「は俺と一緒に寝る」

「えっ…///」

悟浄「おいおい、それは俺らが黙っていらねぇぞ?」

八戒「そうですね。それはさんが決めるべきですよ?」

三蔵「…チッ、おい誰と寝るんだ?」

「え…えーっと…」

そんな様子を見た葵はこっそり持ってきた割り箸三本を取り出した。

「悟空、これ割ってくれる?」

悟空「?何を使うんだ?」

「…平和的に解決するものだよ」
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