第7章 緋色の婚姻/赤井※
赤「俺は君の事が好きだ
それを実感したら
居ても立っても居られなかったんだ」
じゅ、順序!!仕事しろー!
普通、好き→付き合う→結婚の順序でしょうが!
この人の中の順序は仕事していないのか!
と、心の中のツッコミを
声を大にして言いたいのだが
じっと見つめる彼にそんな事は
言えなかった…
赤「君は俺の事が好きじゃないのか?」
何その、自分が相手を好きなら
相手も自分が好きだろうと言う法則!
この人の自分ルールがまさに今
炸裂しているではないか!
見るな、そんな目で
そんな……!イケメンの顔を
こちらに向けないでくれたまえ…!
来年映画も控えているだろうが!
こんな忙しい時期に結婚…なんて…!
なーにを考えてるんじゃい!
来年の映画で赤井ファンが増えていくのは
確定事項…!
そんな中で結婚なんてしたら
増えるファンも増えない…!
赤「俺の事は嫌いか?」
『いや、好きですけども…!』
赤「よし、決まりだ
ここにサインをしてくれ」
『ばっか!今じゃないでしょ!』
赤「今しかない」
そ、そりゃあ…
イケメンだし高身長だし
クールでミステリアスで
沖矢昴時に習得した料理スキルもあるし
FBI捜査官だから経済力も…
いや、ダメよ名前…!
しっかり考えるのよ!
こんな甘いマスクに騙されちゃ…!
赤「必ず幸せにすると誓う」
『は、はい…!サインしますね…!』
ま、マインドコントロール……!!
サインしちまったじゃねーか!
け、結婚ってこんな簡単に
してもいいものなのか!
赤「いいに決まってる」
『私の心の声と
会話するんじゃない!!』
赤「そう怒るなhoney…
良いところに行こうじゃないか」
良いところって何処だよ!
天国か…!天国に連れて行かれるのか…!
赤「ああ、そうだ
天国に連れてってやる」
ひぃー!殺されちゃうよ…!
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