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【R18】Zeus【コナン短編集】

第5章 Blood/赤井※




話を聞けば
昨夜の献血の人は
赤井さんの事を追っていた純血種の
吸血鬼の仲間だという


赤井さんは私を巻き込んだ事を
悔やんでいた














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あれから私は仕事を辞めて
借りていた家も解約して
赤井さんの元で生活をしている


赤井さんの事も
少しずつ知る事が出来た


赤井さんは
吸血鬼の一族を追って
アメリカから日本にやって来たらしい


吸血鬼と接触した際に
純血種に噛まれて
人から吸血鬼になった話、


一族から逃亡し
身を潜めながら
生活を送っていた話、


色んな話を聞かせてくれた


初めて出会ったあの夜は
一族に見つかってしまい
消されかけていた時だったという


赤「名前、喉が渇いた」


『昨日あげたじゃないですか』


私の今の仕事はというと
定期的に赤井さんに
血をあげるという仕事


赤井さんが私の
生活の面倒を見ると言った際に
私が代わりに出した条件だった


赤「君の血は吸血鬼を惑わす」


『もう何言ってるんですか』


赤「本当だぞ」


そう言いながら赤井さんは
私の身体を膝の上に跨らせた


シャツのボタンを
3つ程外され肌が露わになる


赤「名前の血の味は
甘くて美味い…
一度味わえば他で代用はきかん」


そう言った後
目の色が真っ赤に変わった


カプッと肌に牙を立てられ
じゅるっと血を吸われる


『んっ…ぁっ…ふぁっ…』


赤「クセになるだろ?」


『んっ…クセになるっ…』


また長い夜が始まる。





fin.

2019.07.11


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