第4章 リクエスト作品/安室・沖矢※
カランコロン…と
ドアベルが鳴り
中に入ると涼しいクーラーと
コーヒーの香りが出迎えてくれる
ポアロには仲の良い人達が集まるから
私もよく遊びに来ていた
今日もいつものメンバーがチラホラ…
安「名前さん、いらっしゃい」
出迎えてくれたのはここの
店員の安室さん
優しくてカッコよくて頼りがいのある
ステキな人だ
『こんにちは、安室さん』
沖「おや、名前さん
外、そんなに暑かったですか?」
と、安室さんの横から現れて
ハンカチで首筋に伝う汗を
軽く吹いてくれたのは沖矢さん
この人も優しい人で頼りがいのある人物だが
どこかミステリアスで
安室さんとはまた違う魅力的な人だ
『沖矢さんっ…すいません、
ハンカチ汚してしまって…』
沖「ハンカチは汚れるものです」
一瞬安室さんと沖矢さんの
間に不穏な空気が流れた
どこかバチバチと
2人の間に火花が散っている様な
気がしたが気のせいにして、
安室さんにアイスティーを注文する
奥のテーブルに座っている
コナンくん、蘭ちゃん、園子ちゃん達の
側に寄って挨拶をする
『こんにちは!ココ座ってもいい?』
と、コナンくんの横を指差す
蘭「名前さん!こんにちは
是非、座って下さいっ」
コナンくんの隣の椅子を引いて
そこに座ると前のソファー席に
座っていた園子ちゃんが口を開く
園「あっ!名前さん、丁度良かった!
来週末、皆んなでウチが所有する
プライベートビーチで泳ぎに行くんだけど
一緒に行きませんかっ?」
キラキラした眼差しを向けられながら
ぼんやりと夏の海に思いを馳せた
『…行きたい…かも』
園「よし!決まり!」
園子ちゃんは大きくガッツポーズを
決めた後、顔を近づけて
口元を私の耳に寄せてくる
園「…で、名前さんは
どっちが好みなのよ〜」
『…へ?』
何の事か分からず
我ながら間抜けな声が出た
.