第3章 獣化注意報〜赤井の場合〜※
目が覚めると
とっくに朝日は登っていて
体を起こしてうーんと伸びをした
腰に痛みを感じて
昨夜の事を思い出す
自分の服を見ると
どうやら赤井さんのシャツに
着替えさせられていたようで。
体のだるさに
もう一度ベッドに横になった
あ、そういえば耳と尻尾…
私は手探りであった場所を
探したけれど
どうやら元の姿に
戻っているみたいだった
良かった…
安堵の息を吐くと
部屋のドアが開き、赤井さんが
入って来た
赤「目が覚めたか?
具合はどうだ?」
と、心配の声を掛けてくれる
『腰が痛むくらい…』
赤「無理をさせてすまなかった」
『ううん…赤井さんが
居てくれて良かった…』
そういうと赤井さんは
私の上に覆いかぶさって来て
赤「耳も尻尾も元に戻ったみたいで
安心した…」
と、額をくっ付けて微笑まれた
『うん、本当に良かった…』
赤「だが、問題がある」
ん?と首を傾けると
続けて赤井さんは口を開く
赤「暫くの間、性行為を
していなかったから発症したとなれば
また暫くしなかった場合どうなると思う?」
『それは…まさか、
また発症するんじゃ…』
赤「ああ、そのまさかだ」
どうしよう、また発症したら…
ただでさえ子供の体で
不便なのに獣化したら余計に…
でもこんな子供相手に
性行為なんてしてくれる人…
赤「俺で良ければ相手してやるが?」
『……あ……おねがいします…』
急に恥ずかしくなって
目を逸らした
赤「ふっ…もう、勝手に俺の側から
離れようとするんじゃないぞ?」
『…うん、わかった』
どうやら私の身体は
赤井さん無しじゃ生きていけそうに
ありません…
赤「いい子だ」
赤井さんは額に
優しいキスを落としてくれた
fin.
2019.05.15