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【銀魂】短編集

第1章 坂田銀時 やっぱり敵わない



「おーい、ちゃん?あんまり構ってもらえないと、さすがに銀さん傷つくんですけど?」

私がいつまでも顔をあげないのを心配して、銀さんが下から私を覗きこんでくる。

本当は、顔の火照りはとっくにさめていたし、気持ちも落ち着いていた。

顔をあげなかったのは仕返しするためだ。
銀さんが私に近づいた瞬間、私は銀さんに跨がり着物の襟元を掴む。

「ねぇ、そんなに私がエッチだなんて何て言うなら、こんなことされるって想像しなかったの?」

「え??」

「銀さんが言ったんでしょう?私がエッチだって。」

銀さんは少し驚いた表情をした。

(やった、作戦成功!)

でも、そう思った次の瞬間、私はすごい勢いで担ぎ上げられ、布団に下ろされていた。

私を見下ろす銀さんは真剣な表情をしている。なんというか、雄っぽい顔。
やばい。すぎたかも…。
後悔している私をよそに、銀さんは腰を下ろして私に近づく。

「そうだよなぁ?ちゃんは、エッチなんだからこう言うこと、してほしかったんだよなぁー?」

「え、ま、待って、銀さん!」

銀さんは布団に入ってくると、私を抱きしめた。銀さんとこんなに密着したことなんかなくて、私は心臓が止まりそうなぐらい緊張する。

「大人をあんまりからかうと、火傷するぜ?」

耳元でそう囁かれ、私はぎゅっと目を瞑った。

「なーんてな。徹夜明けで疲れてるんだろ?まずはゆっくり休みな。」

目を開けると銀さんはいたずらっぽく笑いこっちを見ていた。
目が合うと、銀さんは私のおでこにキスをする。

「起きたら、お前の望むような告白、ちゃんとしてやるから。」

私はやっぱり銀さんには敵わないみたいです。
今度は安心して私は目を閉じた。

銀さんの温もりに安心して寝過ごしてしまい、銀さんに拗ねられたのは別のお話。
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