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a fragrant olive【ONE PIECE】

第10章  Purple anemone


潜入捜査に向かって4年。


俺は兄の海賊団を離れ、珀鉛病を患うローの治療法を求め航海していた。
様々な病院で断られ続け、途方に暮れている時

「そうだ…クロム島!ロー!クロム島に向かうぞ!」
「クロム島?」
「医療が発達した島だ!そこなら診てくれるかもしれない!」

俺は昔貰ったクロム島のエターナルポースを荷物から出し、方向を確認し舵を取る。


彼女は元気だろうか。


4年間、兄の手が及ぶのを恐れて彼女に関係する者には一切の連絡をしていない。
また途中だが、帰ったら驚くだろうか。



「コラさん…なんでエターナルポース持ってんだ?」
「こいつは…そうだな、着いたらわかるさ」

ローにはそう言った。待っている女がいるなんて、少し恥ずかしいしな。









クロム島へ向かって数日、俺たちは無事に到着した。
4年前と然程変わらない光景。
俺はローを連れて港に降りた瞬間

「あんたロシナンテさんか?!」
「すげぇでっかい!」
「いい男じゃないか」


島の奴らに囲まれてしまった。
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