a fragrant olive【ONE PIECE】
第9章 2人の旅路
「リオ、俺はこれから危険な任務に行く」
「はい」
「実の兄とは言え、海賊だ。命の保証もない」
わかっている。海兵が海賊に潜入するのだ。
とても危険な任務。
私には計り知れないものを彼は背負っている。
「もし…お前が良いと言うなら…待っててくれないか?」
彼の言葉に私は驚き、目を丸くしてしまった。
その瞬間、私の首に何かが触れた。
「この前、これを買っていたんだ」
彼が首の後ろで何か金具を止めた後にそう言う。触ってみると四葉のクローバーのような形のネックレスが着けられていた。
「クローバーに黄色の石が装飾されている。リオに似合うと思ったんだが…思った通りだ」
「これ…」
「あとは…これもだ」
彼は私の左手を手に取ると再びアクセサリーを着けている。
「こいつはおまけみたいなもんだが…ブレスレット。俺とお揃いだ」
彼がブレスレットを着け終わり、そのまま私の手を自分の左腕に持っていき触れさせる。
細身で金属のようなブレスレットの感触があった。
「俺が全部終わらせてここに帰って来た時…さっきの言葉の返事を言う」
あ、聞こえてたんだ…。
私は顔が熱くなるのを感じた。絶対真っ赤だ
でも私の答えは決まっている。