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a fragrant olive【ONE PIECE】

第8章 決意と行動


そう思ったと同時、ガチャンと鍵が開く音がした。
そしてキィと音と共に箱の蓋が開けられる。

「リオ、大丈夫か?」

彼の声が聞こえ、ホッと安心した。

「大丈夫です。無事に出航できたんですね」
「あぁ、脱走騒ぎにはなっていたが事が大きくなる前に出てきた」

彼は私を箱から出すと傍にあった椅子に座らせてくれる。
「どこから説明するか…」
うーんと彼は考えているのか暫し沈黙が流れる。

「まず、今回の脱走劇には先生が協力者になってる」
「先生が…」

なんとなく感じていた。

あの研究所で先生だけが私の味方だったから。

「部屋を出る時、紙袋がドアに掛けられていたのは教えたよな?」
あの日彼が持ってきた紙袋。

彼が持ってきたという事は、おそらく先生が掛けたんだろう。

「中に手紙が入っていたから読む、聞きづらかったら言ってくれ」
彼がそう言うとカシャと紙が開かれる音がした。
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