a fragrant olive【ONE PIECE】
第8章 決意と行動
俺は彼女を抱き上げ、手に持っていたショルダーバックを肩にかける。
彼女に自分が着ていたコートをかけ、頭だけ出るように全身を覆う。
「凪(カーム)」
俺たちに能力をかけると彼女の部屋を出る。
部屋を出たとき、外側のドアノブに紙袋が提げられていた事に気づいた。
不審に思いつつ紙袋の中を覗くと
“持って行ってくれ”
見覚えのある字が書いてあるメモがあり、中には少し厚い封筒などが入っていた。
差出人は間違いなくあの人だ。
すまねぇ先生…。
俺はその紙袋を手に取り、入った窓から外に出る。
「リオ、このまま俺が明日乗る船にお前を乗せる。出航まで窮屈な思いをさせてしまうが…」
「大丈夫ですよ」
彼女はニコリと笑い、俺にそう告げる。
ありがとな。と俺は彼女に言い、明日乗る船へと急いだ。