a fragrant olive【ONE PIECE】
第6章 彼女の真実
ある日、またあの花畑に向かおうとして家を出たときだった。
見たことない船が港に着岸しているのを見つけた。
私は家の中で洗い物をしていた母の元へ向かった。
「お母さん、知らない船がいるよ」
「知らない船?」
母は濡れた手を拭くと私と一緒に外に出る。
「ほら!」
私が船を指さすと母の顔がこわばったのが分かった。
「お母さん?」
「…リオ、教えてくれてありがとう。今日も花畑行くんでしょ?」
「う、うん!」
「気を付けていってらっしゃい」
母にそう言われ、私は船の正体が気になったがいってきますと言い、花畑へ向かった。
私が花畑の中で両親からもらった花の図鑑を見ながら花を観察している時だった。
「ほう、これは…」
知らない声が聞こえ、私は振り返る。
そこには白衣を着た男たちと海兵の姿があった。
「お嬢ちゃんはこの島の子かい?」
「う、うん…」
「そうかそうか。手に持っているのはなんだい?」
「これ…?お花の図鑑…」
なんか怖い。子供ながらにそう直感した。