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a fragrant olive【ONE PIECE】

第6章 彼女の真実


夜になり、研究所内が落ち着いた時間。
私は家族の事を思い出していた。



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6年前。南の海 リリック島。
私は花がたくさん咲く花畑の中に寝ころんでいた。


甘い匂い
少し苦めな匂い
草の匂い
そして横を見れば色とりどりの花。
自然に囲まれたこの場所が一番のお気に入りだった。
目に映る花達が私には宝石に見えていた。


「リオー!」



私を呼ぶ声に飛び起き、その方向を見る。
そこには父と母の姿があった。


「お父さん!お母さん!」
私は慌てて立ち上がり、花たちを踏まないようにしながら両親の元へ向かった。
「リオ、そろそろ帰りましょう」
「はぁい!」

優しい父と母。私の栗色の髪は父から、金の瞳は母から受け継いだ。


「今日もお花の調査?」
「あぁ。新種が見つかるかもしれないからな」


花の学者で他の島民の中で両親より花について詳しい人はいなかった。
島に自生している花の生態と島の言い伝えを調べる為、この島に来たと小さいながら両親からそう教わった。

私は島で生まれて、私の名前は島に咲いていた花の別名からもらったと聞いた。
大好きな花からつけられた私の名前。
そして優しくて花にとても詳しい二人が大好きだった。

「今日のご飯なぁに?」
「今日はシチューにしようかな」
「お、シチューは父さんも好きだぞ」
「わーい!」
私はそれぞれの手で親の手を握ると3人で家路に向かった。
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