a fragrant olive【ONE PIECE】
第5章 Find the truth
センゴクさんへの探りに失敗した俺は違う手で彼女の事を調べられないか探った。
他の方法となると書庫にある書類か医療関係者になるのだが、研究所で生活している子の資料を他の海兵の目につく場所に置いているはずがない。
そう思っていたが、一応確認しようと書庫内の資料に該当する物はないか調べていた。
彼女の年齢的なものを考え、およそ15年前の資料を探す。
「…やっぱり無いか」
どんなに探しても彼女の事を記述している物はない。
ただ、ある資料を調べている時にある文面を見つけた。
「…南の海、島民全滅」
6年前、南の海にある島、島民全員が何者かの襲撃を受けて全滅。
あとは担当した海兵等が簡略的に記載されているだけで詳細は不明。
彼女と何か関係はあるのだろうか
「ロシナンテ中佐!失礼いたします!」
俺が書類を見ながら考えている時、部下の海兵が俺のそばに立っていた。
「どうした?」
「センゴク大将がお呼びであります!」
「センゴクさんが?わかった、すぐ行く」
俺は書類を棚に戻すと自分を呼ぶ上司の元へ向かった。
センゴクさんの元に行った俺に下されたのは兄の海賊団への潜入任務。
海賊で実の兄。凶悪でモンスターのような男。
弟して、兄の暴走を止めなければいけない。
数日後にはここを発たねばならないのであの海の日から会っていなかった彼女の元へ訪れていた。
彼女の部屋の前に来るとドアをコンコンとノックする。