【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
「こっちは大盛況じゃないか」
その声に、私はハッと目覚める。
広い部屋にたくさんのおじさんたちが丸くて大きな机を囲んでいる…。
ここは…円卓室…?
だけど…私、こんなに部屋を見渡せる程背が高かったっけ…?
「ようやく起きたか、お嬢さん」
ふと上を見ると、アーカード様の綺麗な顔が目の前ににゅっと現れる。
「あ…アーカード、様?」
そうか…。
私、アーカード様に抱きかかえられてここまで…。
「ありがとうございます…」
「気を失ったお前をあの場に放置していたらグールの餌にされてしまうだろう」
アーカード様はそんなことをぼやきながら私を床にそっと下ろしてくれる。
「マスター!リーナさん!」
「お二人ともご無事でなによりです」
私たちに駆け寄ってくれたのはセラスさんとウォルターさん。
良かった…。
セラスさんもウォルターさんも無事にインテグラ様の元に着いたのね…。
「リーナさん、マスターと一緒なんですね」
「えぇ。あの後いろいろあって…。それよりもセラスさん、先にお礼言わせて。本当にありがとう」
「いえいえ!私はそんな…」
セラスさんは照れながら手を横に振った。
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