【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
それを見て、私はとても悲しくなった。
グールとは言え、元は人間。
こんなふうに死んでしまったのは悔しいでしょう…。
苦しかったでしょう…。
私は床に手をついて拳を握る。
「やろうとしたの…。けど…できませんでした…っ」
涙が手に落ちる。
こんな惨いこと…胸が痛い…っ、苦しい…。
すると、アーカード様は私をゆっくりと抱き上げた。
「アーカード様…っ、私は…どうしたら良かったのでしょうか…」
涙の溜まった瞳でアーカード様を見つめる。
でも、彼は何も言わずに私ごと共に影になって部屋から消えた。
_