第11章 DISTRUST

今、私はインテグラ様に連れられてお屋敷のとある一室に向かっている。

と言うのも、書庫へ向かおうと廊下を歩いていたら、偶然インテグラ様に出くわした。

そこでインテグラ様から


｢ちょうどいい。お前も来い。これから新参者に挨拶に行くところだ｣


と言われ、よくわからないまま付いてきてしまった…。

歩いてる途中で聞いたところによると、どうやらその新参者というのは、ヘルシング機関が人員補充として雇った傭兵集団らしい。


｢俺たちの今度の仕事は『化け物退治』なんだと｣


ちょっとだけ声が聞こえてきた。

そろそろその彼らのいるお部屋が見えてくる。

ドアが開けっ放しだから廊下まで響いてる。

近付くにつれ、そんな声がどんどん大きくなる。


｢化け物退治ぃ？｣

｢はははっ！またそんな…｣


まぁそうよねぇ…。

化け物退治なんて現実味がなさ過ぎて笑っちゃうわよね。

笑っちゃうけどーー…


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