【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第8章 MISUNDERSTANDING
私は何も言えずにチラチラとインテグラ様の顔色を伺っていると、インテグラ様は顔を真っ赤にして机をバァン!とぶっ叩く。
びっくりして目をぱちぱちさせていると、インテグラ様は口早に話し出す。
「バババババ!バカを言うな!!私と奴は主人と従僕!ただの主従関係が存在するだけだ!」
「は、はぁ…」
そ、そんな全力で否定してくるとは…。
インテグラ様…意外とウブ???
私が目を点にしていると、インテグラ様は軽く咳払いをする。
「わかったならとっとと仕事に戻れ」
「へ、変なこと聞いてすみません!失礼します」
私は慌てて一礼し、急いで部屋を出る。
すると、扉の近くで壁に身を預けているセラスさんが目に入る。
「セラスさん?」
「あ、リーナさん、待ってました」
セラスさんは私ににこりと笑いかける。
「様子がいつもより暗かったように見えたので…。少し、お話しどうですか?」
_