第20章 暗青の月 2
「ところで!!」
船長は承太郎のタバコを取り上げた。そして、船上ではタバコは吸うなと言いながら、火の付いたタバコを承太郎の防止に押し当てた。
立ち去ろうとする船長を、承太郎が引き留めた。
承太郎はこの船長こそ、新手のスタンド使いだと言った。
承太郎は続けて言う。その証拠に、スタンド使いはタバコの煙を少しでも吸うと鼻の血管が浮き出ると。
「え?」
おじいちゃんたちは自分の鼻に指を押し当てた。
私は鼻を押さえている船長の顔をまじまじと見る。
「血管なんて浮き出てないわ。」
「嘘だろ、承太郎。」
「ああ、嘘だぜ。だが、まぬけは見つかったようだな。」
「あっ!」
全員が驚きの声をあげた。
船長は鼻を指で押さえたのだ。スタンドを知らないのなら、そんな行動をするはずはない。
船長はスタンド使いと認めると、急に目付きが変わった。私は慌てて船長から距離をとろうと踵を返した。が、既に遅かった。
「きゃっ!」
「しまった!!!」
あっという間に私の体は中に浮き、船長のスタンドに捕らえられた。
「水のトラブル!嘘と裏切り、未知の世界への恐怖を暗示する月のカード。その名はダークブルームーン!!」
スタンドは魚人のような姿をしていた。
「うぅっ!離しなさい!」
下手にソードマゼンダを出すと、私自身がやられてしまう。なんとかダークブルームーンから逃れようと身をよじるが、スタンドが触れている部分の力が入らない。
船長が私を捕まえたのは、ホームグラウンドである海に承太郎を誘い込むためだった。
「人質なんかとってなめんじゃねーぞ。この空条承太郎がビビり上がると思うなよ。」
「なめる…これは予言だよ。」
そう言って、船長は承太郎を挑発しながらダークブルームーンと共に船から飛び降りる。
しかし、承太郎はダークブルームーンが海へ着水するよりも早くスタープラチナで相手を殴り倒した。
そしてダークブルームーンが私を手放した瞬間、スタープラチナが素早く私をキャッチする。
「さ…サンキュー、承太郎。」
「アヴドゥル、何か言ってやれ。」
「占い師の私をさしおいて予言するなど」
「10年早いぜ!」