第2章 プロローグ 1
「これは一体どういうことだ!」
「オーマイゴッド!!」
ポラロイドカメラから出てきた写真をみて、アヴドゥルとジョセフは冷や汗をかいた。
「なぜ奴は!!ディオの奴はアンナの写真を持っておるのじゃ!!」
写真には肩に星形のアザのある金髪の男が写っており、その男の手には黒髪の女の写真が握られていた。
ジョセフとアヴドゥルはその女の事を知っている。いや、よくよく知っている。なぜなら、ジョセフの愛孫アンナ・ジョースターだったからだ。
「スタンド使い同士は引かれ合う…。恐らく、アンナのスタンドの正体がディオに知られてしまったのだと思います。彼女の回復能力なら、奴の首もとの傷はおろか、奴をもとの体に戻すことさえ可能だ。」
「奴は力ずくでもアンナを拐って行く気じゃろう。ホリイの電話によると、承太郎もスタンドが発現しているかもしれない。」
二人は椅子から立ち上がった。
「いよいよ、行動を起こす時が来たようじゃな。」
「まずは、アンナを見つけなければ。こうしている間にもディオの手下がこちらに向かって来ているかもしれません。」
「そうじゃな!」
ジョセフは勢いよく部屋を出て走り出した。