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【イケメン戦国】天下の姫君【短編集】

第17章 【伊達政宗】無自覚な心②【R18】


~真夜中~

桜姫はふと、自分を包み込むぬくもりに心地よさを覚えながらも目が覚めた。
身じろいでみて、政宗の腕に抱えられている事に気付き、頬を赤く染める。
軽く羽織らされた寝着のままの自分を褌一枚で眠ってしまっている政宗が抱えていて、それが何だか可愛く思えて、思わず吹き出してしまった。

「…ん?」

桜姫の身体の震えに政宗もうっすらと瞳を開く。

「何笑ってるんだ?」

桜姫を自分の腕にきつく抱きしめて、額に口づけした政宗は、そっと身体を離した。
見上げた政宗の瞳は既に光を帯びていて、頬を赤く染める桜姫の艶めきにまた囚われてしまいそうになる。
桜姫は、政宗の胸にそっと手を当てると自分の頬をそこへ添えた。
その行動に不思議そうな表情を見せる政宗。

「私ね、政宗にギュってしてもらうのが好き。とっても落ち着く」
「いくらでもしてやる」

政宗は、桜姫の頭を抱きしめて自分の胸に押し付けた。

「きっとね、馬に乗ってる時もこうやって政宗の心臓の音が聞こえてくるから落ち着くんだと思う」

トクトクと脈打つ音が桜姫の脳内に響く。
生きている音、心地よい音、大好きな彼の音。

「こうしててやるから、もっとゆっくり寝ろ」

桜姫の髪を撫でながら、政宗ももう一度眠りに就くのであった。
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