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人生は常に事件に満ちている【コナン】

第9章 ミステリートレイン 【灰原/安室】


7号車のB室に入り込み、コナンが哀にことのあらすじを話した。
「やつらを欺ける作戦ができた。哀さんはこのまま隠れていてくれ」
「どういうこと…?そんなの、私以外が犠牲に…!」
「大丈夫だ。〝あいつ〟は俺が誇る〝魔術師〟だからな」
郁大の言葉に哀がはっと気づく。
「まさか…」
その反応を見て小さく笑い、彼はより詳細を説明した。キッドがいま身代わりになってくれているから、何と答えたらいいか教えてやってほしい。突然のことに唖然と戸惑いと困惑が混ざっていた哀だったが、そんな時間は一秒たりともなく、すぐにそれは始まった。郁大は哀のそばにいて見守った。それに乗じて、安室透がバーボンである事を知り、志保の事を少し知り、ベルモットとバーボンの動きを知った。こんな組織の事にかすり程度だが関わらせているキッドに対し、郁大は申し訳なさと感謝が入り混じっていた。
(それでも、この人を守る為には、必要なんだ)
乗り込んでいてくれて助かったと、郁大は心から思った。





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