第5章 Happily ever after ③何度でも〜家康〜
家康はサラを自分の褥へと運び横たわらせると、額に優しい口づけをし、自らもその横で眠りについた。
翌朝、家康が目を覚ますと、サラも目覚めたように体を動かした。
「あれ?家康?いつの間に帰ってたの?」
「サラ?」
「私いつのまに寝ちゃってたんだろう。って、あれ?ここ家康の御殿?あれ?」
(戻ったんだ)
「お帰りサラ。」
ぎゅっとサラを抱きしめる。
「ふふっ家康ったら、それは私のせりふでしょ?お仕事お疲れ様でした。お帰りなさい。」
ギュッと、家康を抱きしめ返す。
「でも、何で家康の御殿?」
どうやら、記憶を失っていたことは覚えていないらしい。
「ただいま。サラ。」
ようやく戻ってきた愛しい人を抱きしめる家康。
「サラごめん。なぜここにいるかは後でまた教えるから。その前に、今すぐサラを感じさせて。」
「えっ?っ....あっんっ」
唇を奪い、そのまま組み伏せ、失っていた時間を埋めるように、家康はサラの温もりと肌を感じ始めた。サラはそれに答えるように、家康の首に手を回し、家康に全てを委ねた。
終