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武将達との恋物語

第2章 口づけの先 〜伊達政宗〜



女子会も終了し、
部屋にはいつも通り、サラ一人となった。

「サラ、俺だ。入るぞ。」

(政宗?)

答えを待たず襖を開け、政宗が入ってきた。

「遅くに悪いな。〈じょしかい〉はもう終わったのか?」

「うん。政宗も?」

「あぁ。御殿に帰る前にお前の顔見とこうと思って。」
優しく微笑む政宗。

(あぁ。私、ほんとに政宗が好きだなぁ)

サラの手が自然と伸び政宗に抱きつく。

「政宗。大好き。」

そして触れるだけの口づけをした。


「っ、サラ、これ以上はやめとけ。俺だって男だ。
そんな風に煽られたら止められるなくなる。」
政宗がサラの体を優しく離そうとする。


ギュッ!
離れまいと、サラはもう一度抱きつき呟いた。

「好き。」


「っ、お前なぁ。自分が今何をしてるか本当に分かってんのか?」
サラの顔を覗き込むように政宗が言うと、

「.......うん。.......分かってるよ。」
政宗の胸に顔を深く埋め、小さく呟く。

顔は隠れていて分からないが、
真っ赤にした両耳から、きっと顔も真っ赤なんだろうと想像ができる。

政宗はふわりとサラを抱き上げた。

「あっ、」
サラがびっくりして政宗を見上げる。
やはり、顔は真っ赤だ。

「お前、逃げるなら今だぞ。」
もう本当は逃せられそうにないが、
余裕な笑みを装い政宗は囁く。


「っ、.........分かってるよ。」


「今夜はもう、照月もいねぇ。
体調がどうのこうの言ったって、逃がさねーぞ。
本当に分かってんのか?」


「.........うん。」
小さく頷くと、政宗のクビにぎゅっと抱きつき、

「ちゃんと、分かってるよ。
今夜、私を、政宗のものにして。」
小さな声で、政宗の耳に囁いた。





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