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武将達との恋物語

第1章 あなたと両思い 〜徳川家康〜



「私を好き?.....っ家康が?....うそ」
震える体でサラが呟く。

「うそじゃない。」

「だって、だって家康はいつだって素っ気なくて、
何考えてるか分かんなくて.........。」
涙がとめどなく溢れてくる。

「あんたに触れて、
自分の気持ちに気づくのが怖かったんだ。」

「私を好きなんて素ぶり.........全然.....。
嫌われてるとばかり思ってたから.......。」

「俺が素直じゃない事、分かってるでしょ?」
うつむき答える家康。


「じゃあ。じゃあ私たち、両思いだったんだね!」

「はっ?」

驚いた表情の家康に、
サラは泣きながらも思いっきりの笑顔で家康に抱きついた。

「そうだ!渡したい物があるの」

何が起こっているのか頭の整理がつかず呆然としている家康から離れ、
サラは持ってきた風呂敷を手に取り広げる。

「これを家康に渡したくて。」
それは見事に仕立て上げられた自分の髪色の羽織。

「この羽織を完成させたら告白しようって決めてたの。
私は家康が好きです。この羽織を受け取って下さい。」

サラはとびきりの笑顔で家康に告白をした。

そして、
「だから、あの...イヤじゃないから、帰らなくてもいい?」
顔を真っ赤にしながらも、とんでもなく可愛い事を口にする。


「はぁー。ほんと、底なしに能天気だね。あんた」
敵わないとばかりに家康はサラを見つめ、

「俺もサラが大好きだよ。」
そう言ってサラを強く抱きしめ、
唇に、優しく甘いキスをした。

気持ちを確認しあった二人は沢山の口づけを交わし、
幸せを感じながら身も心も一つに溶けていった。















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