ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】
第9章 お礼
「わかりました。いくつかピックアップしておきますので、
またお時間が出来ましたらお店へ来て頂けますか?」
「面倒の掛かる願い事ですまない」
「そんな事無いですよ。香水はシーナでは需要があるものなので、
これから数種類取り寄せようかってダリウスさんと
相談していた所なので」
「それなら良かった。楽しみにしているよ。
また二週間後くらいに来るから頼めるかな?」
「はい、お待ちしております」
私とエルヴィンさんは以前のように普通に笑い合って、
その日は別れた。
それから私はウキウキした気持ちでエルヴィンさんに
似合いそうな香水を探した。
エルヴィンさんの素の体臭とマッチしなければ残念な結果に
なってしまうので慎重にいくつかのサンプルを取り寄せる。
ダリウスさんは何か物言いたげな顔をしていたが
特に反対はされなかったのでお店に香水コーナーを作った。