• テキストサイズ

ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第7章 『ロミオとジュリエット』が嫌いな理由





「すまない。そう言われたのは初めてだったから、
少し驚いてしまっていただけなんだ。君が謝る事じゃない」


いや、でも今思いっきりエルヴィンさんに
「エルヴィンさんって個性ありませんよね?」的な事を
言ってしまったようなものだ。

失礼過ぎて憤死してしまう。


「顔を上げてくれ、。君は本当に面白いね。
そんな事を言うのは本当に君くらいだよ」


エルヴィンさんの顔を見ると、
そこには大人の顔をした彼がいた。

不自然ではないけれど、どことなく自然ではない彼の様子に
何かが『閉ざされた』ように感じる。


「・・・本当にごめんなさい。そんな顔をさせるつもりは
無かったんです」


その日はそれ以上何かを話す訳でもなくエルヴィンさんと
別れた。





/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp