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ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】

第5章 彼との遭遇





「では、この本は君の厚意に従って私が購入させてもらうよ。
そのお詫びにお昼を御馳走させてもらえないだろうか?」

「え・・・いや・・・流石にそこまでしてもらう程では・・・」

「ダメかな?・・・それとも調査兵は嫌い?」


悲しそうにそんな事を言われてしまったので、
私はついカッとなって反論する。


「そんな事ありませんっ!むしろ調査兵を尊敬していますっ!」


巨人と戦って領土を奪還しようとしてくれる人間が何で
こんな卑屈にならねばならないのだろうか。

貴方達は蔑まれるような人達ではないのに、と憤慨していると、
彼は「そう、良かった」とニッコリ笑った。


「最近、君に避けられているように思えたから、
てっきり嫌われているのかと思ったよ。あの時のお礼も
まだだったしね」

「・・・・・・」


あ、何かこれは承諾しなければ良かったパターンな気がする
・・・と思ったが、私が何か言う前に本を購入した彼によって
外に連れ出された。



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