ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】
第1章 諦めている人形
私は動きやすいパンツ姿が好きだし、
アクセサリーは時計と髪ゴムがあれば問題無いし、
推理本が好きだし、夜会で壁の花をするより商店の店番で
立っている方が好きなの
貴方達は私が屋敷から抜け出している事にすら
気づいていないみたいだけど、どれだけ私に興味が無いのか
よくわかるわ
いつかこの屋敷を出て自由に生きてみたい
・・・なんて娘が思っているなんて毛程も思わないんでしょうね
でも、大丈夫・・・
私はもう全てを諦めて、貴方達の人形である事を
決めているから心配しないで・・・