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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第3章 原作編《入学〜USJ》


紫沫SIDE


「13号に…イレイザーヘッドですか…先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
「どこだよ…せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ…オールマイト…平和の象徴…いないなんて…子どもを殺せば来るのかな?」

敵が何かを話しているらしいが、私にはよく聞こえなかった。
それよりも、忘れかけていた…忘れようとしていたあの日の光景が脳裏をよぎる。
床に倒れた両親…ベランダに立っていた人影…

「敵ンン?!バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
「先生侵入者用センサーは!」
「もちろんありますが…!」
「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうはそういうこと出来る"個性"(ヤツ)がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間。そこに、少人数(クラス)が入る時間割…バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
「13号避難開始!学校に電話試せ!センサー対策も頭にある敵だ。電波系の"個性"(やつ)が妨害している可能性もある。上鳴おまえも"個性"で連絡試せ」
「っス!」

皆がそれぞれに状況判断をしている中、私はあの日の恐怖が蘇ってきている事に必死に耐えていた。
既に数十人の敵が暗い空間から出て来ていて、いつこちらに向かって来てもおかしくない様子だった。

「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら"個性"を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は…」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号!任せたぞ」

相澤先生が単身で敵の方へ向かっていく。
皆は13号先生の誘導で避難しようとしている。
私は相変わらずその場から動けない。

「させませんよ」

避難しようとしていた皆の前にとても暗くて大きいもや状の何かが立ちはだかっていた。

「初めまして。我々は敵連合。せんえつながら…この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…何か変更があったのでしょうか?まぁ…それとは関係なく…私の役目はこれ」


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