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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第3章 原作編《入学〜USJ》


紫沫SIDE


「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう一人の3人体制で見ることになった」
「ハーイ!なにするんですか!?」
「災害水難なんでもござれ。人命救助訓練だ!!」
「レスキュー…今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!?鳴るな!!腕が!!」
「水難なら私の独壇場ケロケロ」
「おいまだ途中。今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。雪水、今回は念の為体操服に着替えろ。以上。準備開始」

言われた通り、更衣室で着替えを済ませ、バスが止まっているところまで向かう。
殆ど…というか、私と緑谷君以外は皆コスチュームだった。

「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう」
「飯田くんフルスロットル…!」

皆が番号順に並んでからバスに乗り込んでいく。

「こういうタイプだった、くそう!!!」
「イミなかったー」

…飯田君、君を恨む。
乗る前に番号順に並んでいたせいで私は最後にバスの中に入ったのだけど、空いてる席を見つけたところで足が止まってしまった。
その空いてる席と言うのは…

(轟君の隣…どうしよう…あそこに座ってもいいのかな…)
「どうしたの、紫沫ちゃん、席座らないの?」
「え、あ、いや、うん。今座る…」

幸いなことに轟君は目を閉じていたからもしかしたら寝てるのかもしれない。
それなら、隣に座っても気付かれる事はないかも。
そう自分に言い聞かせ、私はなるべく物音を立てないようにして、空いていた隣の席に座った。

(近い…)

こんなに距離が近いのはいつぶりだろうか。
去年なんて姿すら見れていなかったのに。

(なんだか、またいきなり距離が縮まったな…)

そんな事を思っていた時だった。
ふと肩に重みを感じてそちらを見ると、紅白頭が至近距離に見えた。

(えっ…寄りかかられてる…?)

隣に座るのでさえ緊張したのに、その上こんな風に寄りかかられてしまったら、心臓がもたない。
どうしたら良いのかわからず頭の中が混乱していた私は、他の席に座ってる子達が"個性"の話をしていることなんて全然耳に入っていなかった。


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