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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第12章 原作編《デクvsかっちゃん》


紫沫SIDE


全くもって自信はなかった。

「オールマイトが言ってたのだって同じことだよ。今爆豪君が言った事と同じ。だから…」
「そりゃただの屁理屈だろが。それになァ、てめェにわざわざ言われンでもわかっとるわ……これは俺の問題だ」
「そう、かもしれない…けど…」

良く考えればオールマイト本人の言葉ですら無理だった事を私になんて土台無理な事だったのかもしれない。

「なら、放っとけや」

でも、それでも、わかってても一度悔やんでるから。
もう何もせずにはいられない。

「わかってるけど…放っとけなかった。抱え込んだままの顔をしてたから。それを何とか出来ないかって思ったから…っ」
「うっせーな……必要ねェんだよ」
「…っなら、何で、私が呼び止めた時に応じてくれたの?そのまま部屋に戻れば良かったのに。ここにいるって事は少なからず私を必要と」
「いい加減にしろよ」

遮る様にして言われた言葉に、自分でも言い過ぎたと思った。
あれはただの自惚れだ。
無力な自分が情けなくて、考えなしに吐いたこと。

「ごめん…」

もうこれ以上無駄な足掻きをするのは良くないと。
立ち去られる前に、今になって思った事を伝えて終わろうと思った。

「…最後に一つ、聞いてほしい事があるんだけど…」
「あ?」
「今更なんだけど…一緒に敵に攫われてくれてありがとう」
「……は?」
「もし、あの時攫われたのが私一人だったら。きっともっとオールマイト…プロヒーロー達の足枷になってたと思う。本当はね、救からないと思ってた。あそこから逃げ出す事を諦めてたんだよ、私」

攫われた先で逃げる術を一人では見出せなくて、暗闇に呑み込まれそうになっていた。
けど、そこから抜け出せたのはあの場に私だけじゃなくてとても心強い爆豪君が居てくれたから。
爆豪君が担架切って、諦めずに立ち向かう姿を目の前にしたから。

「プロヒーローが来る前は爆豪君自分の力で逃げるつもりだったよね。自分で何とかしようって。周り敵しかいない中でそれでも心折れることなく対敵してたのを私は隣にいて見てたんだよ。そんな爆豪君がいてくれたから、私も敵と対峙する勇気を奮い立たせることが出来た。だから、ありがとう」

視線が合わなくても感謝の気持ちを述べるなら相手の顔を見るべきだと思って、最後の一言は隣にいる爆豪君に顔を向けてから伝えた。

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