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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第10章 原作編《入寮〜圧縮訓練》


紫沫SIDE


次の日。
命名「スノウガン」を手に圧縮訓練に挑む。
腰ベルトの右側にはアイテムと一緒にもらったホルスターにスノウガンを、左側には球専用ポーチの中にアイテムを装備して。
セメントスにいくつか的になるものを作ってもらい、先ずは昨日同様にダミーボールを試しに打ってみる。

「銃身を前に倒して、弾を装填…っと」

セーフティを解除にして構え、トリガーに指をかけ、ゴーグルのポインターで狙いを定め、一気に引くと…
勢いよくダミーボールが飛び出しコンクリート壁に激突した。
そのまま命中率を上げる為の練習をダミーボールを使ってしながら"個性"を使い雪球を作って置く。
ダミーボールを使い切る頃にはある程度慣れ始め狙い通りの場所に当てることができれば、次はいよいよ雪球で挑戦だ。
先ずは的から5m距離を置いたところから。
ダミーボールに代わって、作り置きしていた雪球を装填して狙いを定め、トリガーにかけた指を引けば…
真っ直ぐコンクリート壁の狙い通りの場所へと激突した。
流石にコンクリートを壊すのは無理だけど、手で投げるものに比べれば威力も速度も段違いだ。
作り置きと言っても3発分しかない為、雪球に必要な分だけ常に身の周りに"個性"を発動させながら。
徐々に距離を伸ばしつつ、どこまで狙ったところへ正確に当てられるかの検証をしていた時だった。

「あ、オイ、上!!」

爆豪君の叫ぶ声が聞こえてそちらへと視線を向けると、高い所からコンクリートの塊が落下していくのが見えて、その真下には丁度オールマイトの姿が。
「危ない」と声を掛ける寸前。
その塊を蹴り飛ばす人の影が見えた。

「ワン・フォー・オールフルカウル。シュートスタイル!!」
「緑谷君…?」
「大丈夫でしたか!?オールマイト!」

いつも拳ばかりを使っているイメージだったから、まさか足技を使うなんて思ってなくて驚いた。
圧縮訓練が始まって数日、それぞれが新たなスタイルを見出だし始めていたのだ。


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