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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第10章 原作編《入寮〜圧縮訓練》


紫沫SIDE


オールマイトからもらったアドバイスをどう受け取ればいいのかを考えながらも"個性"伸ばしを続けて。
気が付くと足元には結構な雪が降り積もっていた。

「うわ!なんっじゃこりゃぁ!?」
「上鳴君?それに峰田君達も。こんな所に何しに来たの?」
「雪水離れてるから聞こえてなかっただろ。一旦休憩だってよ!」
「わざわざありがとう!これねー、外だと晴れてれば溶けていくんだけど、屋内だし中々溶けてくれなくて」
「じゃあさ、雪合戦しようぜ!」
「え?雪合戦…?」

訓練の合間にある貴重な休憩だと言うのに男子はとても元気だ。
上鳴君の呼び掛けで女の子達も数人混じって雪合戦が始まる。
私は低下した体温を上げる為にも少し休むと告げて側から皆の様子を見ることに。

(それにしても、雪合戦なんて…最後にしたのいつかな…)

幼い頃は雪が積もると嬉しくてよく遊んだものだ。
他にも雪だるまを作ったりカマクラを作ったり…
ふとその時さっきオールマイトに言われた言葉を思い出した。

(遊び心…雪遊び…?)

目の前では雪の球を投げ合う遊びが繰り広げられている。
手で投げるだけではそんなにダメージを与えることはできないけれど。
何かしらのアイテムを使って鉄砲玉の様に使えばダメージを与えられるかもしれない。
カマクラとまではいかないけど、雪を集中させて壁の様にすれば防御として使えるかもしれない。
必殺技と言えるかはわからないけれど。
戦闘に使える手段を1つでも多く増やしていけばいつか必殺技と言えるものが見えてくるんじゃないかと思った。

「皆!!ありがとう!!!」
「お!?いきなりどうした雪水?」
「私達雪合戦してただけだよー?」
「君たち!休憩は終わりだぞ!」

飯田君がそう告げに来たことで皆再び訓練へと戻って行く。
サポートアイテムを使うにしてももっと"雪"の調整に慣れなければ戦闘時には使えない。
それこそ意識しなくても出来る位に。
だからこそ少しでも"個性"の扱いに慣れる為、その日は"個性"伸ばしに専念する事に終始した。


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