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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第9章 原作編《神野事件》


紫沫SIDE


「せっかく色々こねくり回してたのに…何そっちから来てくれてんだよ、ラスボス……仕方がない…俺たちだけじゃない…そりゃあこっちもだ。黒霧、持って来れるだけ持って来い!!!」

親玉らしき敵の言葉に一瞬嫌な予感が過るも何かが起こる様子はない。

「…」
「すみません、死柄木弔…所定の位置にあるハズの脳無が…ない…!!!」
「やはり君はまだまだ青二才だ、死柄木!」
「あ?」
「敵連合よ、君らは舐めすぎた。少年の魂を。警察のたゆまぬ捜査を。そして我々の怒りを!!おいたが過ぎたな。ここで終わりだ、死柄木弔!!」
「終わりだと…?ふざけるな…始まったばかりだ。正義だの…平和だの…あやふやなもんでフタされたこの掃き溜めをぶっ壊す…その為にオールマイト(フタ)を取り除く。仲間も集まり始めた。ふざけるな…ここからなんだよ…黒ぎっ…」

抵抗を続ける敵に対し先手を打っていくプロヒーロー達。

「キァアア、やだぁもお!!見えなかったわ!何!?何したの!?」
「中を少々いじり気絶させた。死にはしない。忍法千枚通し!この男は最も厄介…眠っててもらう」
「さっき言ったろ。おとなしくしといた方が身の為だって。引石健磁。迫圧紘。伊口秀一。渡我被身子。分倍河原仁。少ない情報と時間の中、おまわりさんが夜なべして素性をつきとめたそうだ。わかるかね?もう逃げ場ァねえってことよ。なァ死柄木、聞きてえんだが…おまえさんのボスはどこにいる?」
「………ふざけるな。こんな…こんなァ…こんなあっけなく…ふざけるな…失せろ……消えろ…」
「奴は今どこにいる、死柄木!!」
「おまえが!!嫌いだ!!」

私には何の話をしているのかわからないけれど。
敵の叫びに呼応してか、空中に出現した黒い液体から脳無が次々と現れた。

「脳無!?何もないところから…!あの黒い液体は何だ!」
「エッジショット!黒霧は——」
「気絶している!こいつの仕業ではないぞ!どんどん出てくるぞ!!」
「シンリンカムイ、絶対に放すんじゃないぞ!!」
「お゛!!?」
「ゔっ!!?」

私と爆豪君の口からも黒い液体が吐き出され、それは身体全体を包み込んで行く。

「!!!爆豪少年!!雪水少女!!」
「っだこれ。体が…飲まっれ…」
「い……っや…」

抵抗すらできぬまま私達の身体はあっという間に呑み込まれてしまった。


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