• テキストサイズ

【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第9章 原作編《神野事件》


轟SIDE


「ついた!神野区」
「この街のどこかに奴ら潜んでんのか」
「人多いな」
「さア、どこだ八百万!」
「お待ち下さい!ここからは用心に用心を重ねませんと!!私たち敵に顔を知られているんですのよ!!」
「うん、オンミツだ」
「しかしそれでは偵察もままならんな」
「そこで私、提案がありましてよ!?」

八百万はとある店へと足を踏み入れ、必要な物を入手するとその場で全員がそれを身に付けた。

「オッラァ!!コッラァ!!」
「なる程。変装か」
「違え。もっとアゴをクイクイやんだよ」
「オッラァ!」

それぞれが夜の街に溶け込む服装で身を包み、敵だけでなく周りからも怪しまれない様にするということだろう。

「夜の繁華街!子どもがうろつくと目立ちますものね!」
「パイオツカイデーチャンネーイルヨ!!」
「八百万…「創造」でつくればタダだったんじゃねえか?」
「そそソレはルール違反ですわ!私の"個性"で好き勝手につくり出してしまうと流通が…そう!国民の一人として…うん、回さねばなりませんもの!経済を!」
「そうか」
「お?雄英じゃん!!」
「オッ、オッラ…」

たまたま聞こえたその言葉に正体がバレたのではと焦るも次に聞こえてきた言葉で違う意味で俺達は動揺させられたのだった。

『——…では、先程行われた雄英高校謝罪会見の一部をご覧下さい』
『この度——我々の不備からヒーロー科1年生28名に被害が及んでしまった事。ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り社会に不安を与えた事、謹んでお詫び申し上げます。まことに申し訳ございませんでした』
「メディア嫌いの相澤先生が…」
『NHAです。雄英高校は今年に入って4回生徒が敵と接触していますが。今回、生徒に被害が出るまで、各ご家庭にどのような説明をされていたのか。又、具体的にどのような対策を行ってきたのかお聞かせ下さい』
「悪者扱い…かよ…」
『周辺地域への警備強化。校内の防犯システム再検討。"強い姿勢"で生徒の安全を保証する…と説明しておりました』
「は?」
「守れてねーじゃん」
「何言ってんだこいつら」

結果が全てなのだ。
周りの空気が淀んでいくのを感じながらも、俺達は発信機の示す場所へと歩を進める為その場を後にした。


.
/ 456ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp