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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第8章 原作編《林間合宿》


no SIDE


合宿所から離れた場所にある高台の上。
そこには合宿所を見下ろす五つの人影がいた。

「疼く…疼くぞ…早く行こうぜ…!」
「まだ尚早。それに派手なことはしなくていいって言ってなかった?」
「ああ。急にボス面始めやがってな。今回はあくまで狼煙だ。虚ろに塗れた英雄たちが地に堕ちる。その輝かしい未来の為のな」

その人影の正体は、
フードを被った大男と学ランにガスマスクをした小柄な男子。
そして荼毘と業、トガミヒコであった。

「ていうか、これ、嫌。可愛くないです」
「裏のデザイナー・開発者が設計したんでしょ。見た目はともかく、理には敵ってるハズだよ」
「そんなこと聞いてないです。可愛くないって話です」
「そう言うの気にするのってトガが女子高生だからかな」
「私は可愛いのが好きなんです。業くんは好きじゃないですか?」
「どうかな。あまりそういうの考えたことないから」
「どうでもいいから早くやらせろ。ワクワクが止まらねえよ」
「黙ってろイカレ野郎共。まだだ…決行は…11人全員揃ってからだ」
「ここにいるのが五人だから、後六人か」

そこへ新たに三人がやってくる。
長髪にグラサンをかけた者、口元以外を拘束された者、そしてヒーロー殺しのようなナリをした者。

「おまたー」
「仕事…仕事…」
「これで八人」
「威勢だけのチンピラをいくら集めたところでリスクが増えるだけだ。やるなら経験豊富な少数精鋭。まずは思い知らせろ…てめェらの平穏は俺たちの掌の上だということを」




すぐそこまで来ている脅威は静かにその時を待ちながら、強化合宿2日目の夜は更けていくのであった。


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