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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第6章 原作編《期末試験》


紫沫SIDE


HRが終わって相澤先生が教室を出て行くと、すぐに林間合宿の話が持ち上がった。

「まぁ、何はともあれ全員行けて良かったね」
「一週間の強化合宿か!」
「けっこうな大荷物になるね」
「暗視ゴーグル」
「水着とか持ってねーわ。色々買わねえとなあ」
「あ、じゃあさ!明日休みだし、テスト明けだし…ってことで、A組みんなで買い物行こうよ!」
「おお良い!!何気にそういうの初じゃね!?」

そんな会話が繰り広げられている中、轟君は興味がないのか話に参加する様子もなく、寧ろ視線がこちらへと向けられた。

「明日の休みって時間あるか?」
「今のところ予定はないけど、どうかした?」
「母が紫沫に会いたいみてぇなんだ」
「私に!?え、でもどうして?」
「紫沫のことを話したらそうなった。前から言われてたんだが、色々忙しかっただろ。試験も終わった今なら時間あるんじゃねぇかと思った」
「そうだったんだ…なら、お邪魔でなければ…」
「ああ、こっちから頼んでんだから大丈夫だ」

いつも午前中に行っているのは知っていたから、朝起きたら連絡するという事になったところで、買い物に行く予定を組んでいたメンバーからお声がかかった。

「おい爆豪、おまえも来い!」
「行ってたまるか、かったりぃ」
「轟くんも行かない?」
「休日は見舞いだ」
「ノリが悪いよ。空気読めやKY男共ォ!!」
「雪水さんは如何ですか?」
「あ、私も明日はちょっと…」
「おまえもかよォ!!」

少しの申し訳なさと残念な気持ちがあるけれど、貴重なお見舞いに誘ってもらえたことと先に約束をしたこともあって、丁重にお断りをした。
それに、休日に轟君と会えるというのがとても嬉しかった。
お見舞いに行っているのを知ってる手前、私から休日に誘うというのは忍びなくて出来なかったのだ。
早速睡さんに明日出掛ける旨を連絡する。
最終試験の後、"個性"を制御出来るようなったからこのままお世話になっていいものかと思っていたら、学校を卒業するまでの間は保護者として一緒に暮らそうと言ってくれた。
正直一人暮らしというのも不安だったし、睡さんとの生活を続けられるということが何より嬉しかった。
と言うわけで保護者である睡さんの許可をもらってから、翌日轟君と共に病院へと足を踏み入れたのだった。


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