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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第6章 原作編《期末試験》


紫沫SIDE


「やっぱり2人はそう言う関係だったんだね!?」
「ま、まさか、嘘だろ?…俺だって雪水の生足狙ってたのにぃいい!」
「峰田はちょっと黙って」

峰田君の発言に対してすかさず耳郎さんのイヤホンジャックが襲い掛かるのと同時に、轟君が後ろに一歩下がった気がした。
当事者を置き去りにして話が盛り上がっていくのをどうしようかと思っていると、予想外の人物から青山くんの上をいく爆弾を投下される。

「そういう関係っつうのはよくわかんねえが、紫沫とは付き合ってるぞ」
「ちょ!?轟君!?」

まさかあっさりその事を口にするなんて思ってなくて、物凄く驚いた。
芦田さんや葉隠さんのテンションが上がってたり、峰田君や上鳴君が落ち込んでいたりと、一層周りが騒めき始めた時。

「試験が終わったからと、お前らいつまで騒ぐつもりだ 」

遅れてきた相澤先生の登場により、一気にその場は静かになったのだった。

「雪水、取り敢えず試験お疲れ。因みに、除籍処分ってのは嘘だ」
「へ?嘘?」
「いつまで経っても制御にもたついてたからな。合理的虚偽ってやつだ」
「確か、個性把握テストの時もそんな事言ってたな」
「それって入学式の日にやったやつだよね?」
「ああ」
「先生の嘘は心臓に悪いです…」
「除籍処分って訳じゃねえが、一つお前にも言ってない事がある」

今更一体何があるというのか…
全く予想はつかなかったけど、何故かあまりいい内容ではなさそうだと思った。

「"個性"の制御が可能になった時点で、雪水は普通科に移る事になっている。元々ヒーロー志望ではないだろ?」

予感が的中してしまった。
さっき、これからも皆と過ごせると喜んでいたところなにの。
雄英に入って、皆と過ごして来て、自分の中で新しく芽吹いた気持ちにやっと気付けたのに。
確かに最初はヒーロー志望で来たわけではなかった。
でも、今はそうじゃない。
入試も受けずにズルかもしれないけど、もし少しでも希望があるのならば…
周りの皆が先生の言葉に驚きで動けなくなっている中、私は轟君の腕から降ろしてもらい、自分の足で相澤先生の方へ向かって一歩踏み出した。
今の自分の気持ちをしっかりと伝える為に。


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