第6章 原作編《期末試験》
紫沫SIDE
「っはぁ…紫沫…っ」
そう名前を呼ばれた瞬間、中がキュッとなった気がした。
「くっ…中、締めるなっ」
「ぁっ、違っ…とどろき、くんがぁ…っ」
「っ…焦凍だ」
「…しょぅと…くんっ」
そう名前を呼んだ瞬間、中のモノが一際大きさを増した気がした。
「っそれ、やべぇ…イッちまいそうだ…」
「…私もっ…ぁん…もぅ…」
「あァ…紫沫っ」
「しょうとくん…っ」
ラストスパートをかける様にピストンが激しさを増す。
お互いに息が上がるのも厭わず。
ひたすらに上り詰める快楽を無我夢中で求め合った。
目の前にいる存在を感じる事だけが全てで、何も考えられない。
「っぁ…しょぅとくんっ…好き…好き…っ」
「紫沫…っ好きだ…」
まるでうわ言の様に何度も名前と想いを口にしていた。
それ以外の言葉など知らないと…必要ないとでも言うように。
昂ぶるのは想いばかりではなく、比例する様に身体も限界に近づいて。
「ゃぁ…っ…イくっ…」
「俺も…イきそうだ…っ」
ギリギリまで差し抜かれ一気に最奥へと突かれたと同時に全身を電気が走った様な快楽が駆け抜けていき。
抑え切れなかった声を思い切りあげてしまった。
そして、勢いのまま引き抜かれたソレは私のお腹の上へと白濁とした液を吐き出す。
断続的にかかる暖かいモノを感じながら、先程の快楽の名残りから体を動かせなくて乱れた息を整えることしか出来ない。
少し息の上がった轟君が触れるだけの優しい口付けを私の唇へと落とし、頭を撫でてくれて。
さっき何度も口にした言葉を改めて、噛みしめる様にして伝え合った。
「紫沫、好きだ」
「焦凍君、好きだよ」
行為の最中にそう呼んだせいなのか、自然と下の名前を口にしていたけど、そんな事は気にならない程にお互いがさっきまでの行為の余韻に浸っていた。
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