第6章 原作編《期末試験》
紫沫SIDE
秘部を這う舌が陰唇へと触れた瞬間、痺れる程の快感が押し寄せた。
意図せず閉じていた太腿が小刻みに揺れ動いて。
次から次へと迫りくる快感に声を抑えることができない。
一方で、ゆっくりと何かが私の中へと差し入れられる感覚がした。
中を弄る様に動く何かの感覚にそれが轟君の指だと熱に浮かされながらも気付いてしまった。
同時に攻め立てくる陰唇を這う舌と秘部の中を弄る指。
愛液が更に中から溢れ出て一層滑りの良くなった指の動きが激しさを増して。
ますます大きくなっていく快感に逆らうことが出来ない。
「ゃっ、もぅ…むりぃ…」
そう思った刹那、
今まで感じたことのない強烈な快感が全身を襲った。
大きく身体が飛び跳ね、そのまま一気に脱力していた。
その反応を見てなのか、満足したからなのか、行為が止んでいて。
身に余る程の快感から漸く解放されたのだった。
「イッたみてぇだな…気持ちよかったか?」
轟君は愛液のついた口元を拭い、優しく私の頬へと手を伸ばして。
私は初めての絶頂に意識がボーッとして少し息が荒くなっている。
マトモに返事をする事が出来ず、無意識で頬に触れている手の温もりに擦り寄っていた。
「…悪ィ。休ませてやりてぇが、俺も限界だ」
その言葉の意味を理解できぬまま離れていった手に寂しさを覚えていた時。
秘部に再び何かが当たる感触がした。
そして、ゆっくりと、先程とは比べ物にならない程の圧迫感が中へと侵入してくる感覚が私を襲った。
「ちっ…やっぱ狭ぇな…っ」
「っぁ…やぁっ…」
それが何なのか、半分失くしていた意識が戻ってくる程の衝撃で理解する。
初めては痛いものだと思っていたけれど、充分に慣らされた為か痛みは殆どない。
それでも初めての行為故にどうしても身体が強張ってしまう。
けれど、私の中は少しずつソレを受け入れていきながら全てを咥え込んでいた。
「っ紫沫の中、熱ィ…」
「ゃっ…言わないで…っ」
ゆっくりと差し入れられたソレはすぐに動く気配はなくて。
轟君がこちらの様子を伺っているみたい。
けれど私はそれに気付けなくて。
中に留まっているからこそ、余計にソレの存在を感じてしまっていたのだった。
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