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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第6章 原作編《期末試験》


紫沫SIDE


触れるだけの口付けがリップ音を響かせながら、耳元、首筋、鎖骨へと、丁寧に降り注がれる。
まるで一つ一つを私の身体に刻み込んで行くように。
しかし、鎖骨辺りまで来たところで急にその行為が止んだ。

「立ったままだとやり辛ぇな」

私達は今お互いに立っている状態。
半分支えられていた私はいとも簡単に抱きかかえられて。
ベッドへと寝かされ、轟君が覆い被さってきて。
首にかかったネックレスのチャームがズレ落ちた音が嫌に耳に響いた気がした。
私を見下ろしている轟君の瞳が熱を帯びている。
その瞳に惹きこまれて、何も考えられなくて。
まるで催眠にでも掛かってしまったみたい。
さっきよりも少しだけ荒っぽく奪われた唇は深く絡まり私を翻弄して。

「んぅ…っ」

服にかかった手がボタンを外しているのに、素肌が外気に触れるまで気付かなかった。
あまり人前に晒す事のない下着姿の上半身が露わになった事で羞恥心に襲われて。
その間にも轟君の口付けは緩やかに胸元へと降りていき、そこを初めて他人に触れられた感触に身体が軽く跳ね声が漏れる。

「ゃ…ぁっ…」

胸元に顔を埋められ、下着では隠れない箇所に柔らかい唇が吸い付いた。
素肌にかかるサラサラの紅白色をした髪の毛がくすぐったい。
そちらに意識が持っていかれていると、するりと背中に回された手により外されたブラのホック。
あっという間に脱がされていく衣服。
あまりの手際の良さに制止することすら叶わない。

「美味そうだな、コレ」

下着に隠されていた部分が露わになり興味をもったのだろうか。
独り言の様に言葉を漏らした轟君が胸の突起を口に含んだ瞬間、先程とは比べ物にならない刺激が私を襲った。
逆の胸には手が添えられていて、ゆっくりと感触を確かめる様に触れている。
徐々にその刺激を快感として感じ始めている自分がいた。
抑えきれない声が絶え間なく漏れてしまい。
初めて経験する快感を受け止めるので精一杯だ。

「ぁあっ…ん…ゃ」

舌で転がされ…時に甘噛みされ…
本当に味わっているのでないかと思う程にそこを一頻り愛撫されてから、胸元でまたしても鈍い痛みを感じた。
既に身体の力を奪われていた私は、ただされるがまま。
露わになっている素肌を余す所なく触れる轟君の口付けに身を委ねることしか出来なかった。


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