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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第5章 原作編《ヒーロー情報学〜ヒーロー基礎学》


紫沫SIDE


最近のニュースでは一番の話題だった事もあり、殆どのクラスメイトが話を聞いていた。

「俺ニュースとか見たけどさ、ヒーロー殺し、敵連合とも繋がってたんだろ?もしあんな恐ろしい奴がUSJ来てたらと思うとゾっとするよ」
「でもさあ、確かに怖えけどさ、尾白動画見た?アレ見ると一本気っつーか、執念っつーか、かっこよくね?とか思っちゃわね?」
「上鳴くん…!」
「え?あっ…飯…ワリ!」
「いや…いいさ。確かに信念の男ではあった…クールだと思う人がいるのもわかる。ただ奴は、信念の果てに"粛清"という手段を選んだ。どんな考えを持とうとも、そこだけは間違いなんだ。俺のような者をもうこれ以上出さぬ為にも!!改めてヒーローへの道を俺は歩む!!!」
「飯田くん…!」
「さぁそろそろ始業だ。席につきたまえ!!」
「五月蝿い…」
「なんか…すいませんでした」

ここで一旦話はお開きとなった。
そして、一週間ぶりの授業が始まる。

「ハイ、わたしが来たってな感じでやっていくわけだけどもね。ハイ、ヒーロー基礎学ね!久し振りだ、少年少女!元気か!?」
「ヌルっと入ったな」
「久々なのにな」
「パターンが尽きたのかしら」
「職場体験直後ってことで今回は、遊びの要素を含めた救助訓練レースだ!!」
「救助訓練ならUSJでやるべきではないのですか!?」
「あすこは災害時の訓練になるからな。私は何て言ったかな?そうレース!!ここは運動場γ!複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯!5人4組に分かれて1組ずつ訓練を行う!」

案の定私は見学という事になった。
必ずしも"個性"を使ってと言う訳ではないけれど、使う前提だから、私が参加しても結果が見えているという事らしい。

「私がどこかで救難信号を出したら街外から一斉スタート!誰が一番に私を助けに来てくれるかの競争だ!!もちろん、建物の被害は最小限にな!」
「指さすなよ」
「じゃあ初めの組は位置について!」

最初のメンバー緑谷君・飯田君・尾白君・芦戸さん・瀬呂君の五人だ。
他の皆はレースの模様を見れる巨大スクリーンのある場所に移動となり、その道中でお茶子ちゃんに声をかけられた。

「轟君の新しいコスチューム、紫沫ちゃんのと似てへん?」
「え?」
「私もそう思うわ、お茶子ちゃん」
「梅雨ちゃんまで!?」

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