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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第5章 原作編《ヒーロー情報学〜ヒーロー基礎学》


紫沫SIDE


考えては見るものの、中々良い案が思い浮かばず、私は頭を悩ませていた。
チラッと轟君の方を見れば既に決まっているのか、特に悩んでいる様子はなかった。
やっぱり幼い頃から目指していたのだから、いくつか候補があってもおかしくはない。

(ああ、どうしよう…)

そして、時間はあっという間に過ぎて行く。

「じゃ、そろそろ、出来た人から発表してね!」
「「「!!!!」」」

15分位してから睡さんがそう告げた。
まさか発表しなくちゃいけないとは思っても見なくて、私は更に焦り出す。
そして、我先にと青山君が教壇に立っていた。

「行くよーー輝きヒーロー"I can not stop twinkling"(キラキラが止められないよ☆)」
「「「短文!!!」」」
「そこはI を取ってCan'tに省略した方が呼びやすい」
「それね、マドモアゼル☆」

まさかの短文に私も驚いた。
それアリなんですか、睡さん…流石"自由"が売りの学校…と半ば現実逃避気味に見当違いな事を思っていると、入れ替わる様にして芦戸さんが前に出ていた。

「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」
「2!!血が強酸性のアレを目指してるの!?やめときな!!」
「ちぇー」

なんだか、クラスがおかしな雰囲気になっているのを感じる。
しかし私はそれどころではなく、何かヒントになる物はないかと必死だった。

「じゃあ次、私いいかしら」
「梅雨ちゃん!!」
「小学生の時から決めてたの。フロッピー」
「カワイイ!!親しみやすくて良いわ!!皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」

ここに来て、漸くそれらしい名前が出てきて、クラスの雰囲気も少し変わった気がする。
続いて、切島君が前に出ていた。

「んじゃ俺!!烈怒頼雄斗(レッドライオット)!!」
「「赤の狂騒」!これはアレね!?漢気ヒーロー"紅頼雄斗(クリムゾンライオット)"リスペクトね!」
「そっス!だいぶ古いけど、俺の目指すヒーロー像は"紅(クリムゾン)"そのものなんス」
「フフ…憧れの名を背負うってからには、相応の重圧がついてまわるわよ」
「覚悟の上っス!!」
(目指すヒーロー像…か。もし私が目指すとしたら一体どんなヒーローなんだろう…)

どんな小さな事でもヒントになればと思っていたからか、そんな事を考え始めていた。


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