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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


席に戻ると、丁度お茶子ちゃんも戻ってきたところだった。

「二人まだ始まっとらん?」
「うら…」
「見ねば」
「目を潰されたのか!!!早くリカバリーガールの元へ!!」
「行ったよ。コレはアレ。違う」
「違うのか!それはそうと、悔しかったな」
「お茶子ちゃん、お疲れ様!試合、結果は残念だったけど、凄くカッコよかったよ!」
「紫沫ちゃん、何か恥ずかしいな…でも、ありがとう!」
「今は悔恨よりこの戦いを己の糧とすべきだ」
「うん。あの氷結、デクくんどうするんだ…?」
「どう、するんだろうね…」

ステージ上には既に対峙する2人の姿があった。

「来たな」
《今回の体育祭、両者トップクラスの成績!!まさしく両雄並び立ち、今!!緑谷対(バーサス)轟!!START!!》

始まりの合図の直後、轟君の氷結が緑谷君目掛けて襲うも、それを中指を弾くだけで相殺した。
あの"個性"の威力は本当に凄い。

「やっぱそう来るか…自損覚悟の打ち消しーー!!」
《おオオオ!!破ったあああ!!》

そして、直ぐ様もう一度氷結を放つがまた先程と同じ様に指を弾く事で破壊する。

《まーーた、破ったあ!!!》
「ちっ。おまえは…」
「んぬ゛っ!!!」
「ゲッ、始まってんじゃん!」

試合が始まって少しすると、切島君が戻って来ていた。

「お!切島、二回戦進出やったな!」
「そうよ。次、おめーとだ爆豪!」
「ぶっ殺す」
「ハッハッハ、やってみな!…とか言って、おめーも轟も強烈な範囲攻撃ポンポン出してくるからなー…」
「ポンポンじゃねぇよ。ナメんな」
「ん?」
「筋肉酷使すりゃ筋繊維が切れるし、走り続けりゃ息切れる。"個性"だって身体機能だ。奴にも何らかの"限度"はあるハズだろ」
「考えりゃ、そりゃそっか…じゃあ緑谷は瞬殺マンの轟に…」

何度か同じ様な攻防が続く中、先に動いたのは轟君だった。

「耐久戦か。すぐ終わらせてやるよ」
「!」
《轟、緑谷のパワーに怯むことなく近接へ!!》

もう一度氷結を放つも目眩しだったのか、直ぐ様氷結で道を作り、その上を走り抜けて行く。

「っくしょっ…!!」

その道も破壊されると、上に飛んだ轟君はそのまま緑谷君目掛けて拳を振り下ろす。直接触れて凍らすつもりだったらしいが、すんでの所で避けられてしまう。

「っぶなっ!」


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