• テキストサイズ

【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


その後は三奈ちゃんと青山君の試合で、三奈ちゃんの勝利。
八百万さんと常闇君の試合は、常闇君の勝利。
切島君とB組の鉄哲君という人の試合は、引き分けになった為簡単な勝負で再戦という事になった。

「次、ある意味最も不穏な組ね」
「ウチなんか見たくないなー」

そして、いよいよ、一回戦最後の試合が始まる。

《一回戦最後の組だな…中学からちょっとした有名人!!堅気の顔じゃねえ。ヒーロー科、爆豪勝己!!対(バーサス)俺こっち応援したい!!ヒーロー科、麗日お茶子!》
「お前、浮かす奴だな丸顔。退くなら今退けよ。「痛ぇ」じゃすまねぇぞ」

正直、この試合はお茶子ちゃんが不利だと思っていた。
"個性"もそうだけど、爆豪君の身体能力と戦闘センスを授業で見てるから。きっと私なら敵わないと決めつけてしまう。
すると、隣で緑谷君と飯田君が話しているのが聞こえた。

「先程言っていた。爆豪君対策とは、何だったんだい?」
「ん!本当たいしたことじゃないけど…かっちゃんは強い…!本気の近接戦闘はほとんど隙無しで、動く程強力になってく"個性"だ。空中移動があるけど…とにかく浮かしちゃえば主導権を握れる。だから…速攻!!」
(さっきいなかったのは、これを言いに行ってたのか。でも、聞いた感じお茶子ちゃんには伝えてなさそう…)

そして、すぐにプレゼントマイクの合図の声が響き渡った。

《START!》
「退くなんて選択肢ないから!」

その言葉にさっき自分が考えていた事がとても申し訳なくなって情けないと思った。

「事故でも触れられたら浮かされる!間合いは詰められたくないハズ!だからかっちゃん的には…回避じゃなくて迎撃!!」

緑谷君の言う通り、真正面から突っ込んでいくお茶子ちゃんを爆豪君が容赦なく爆破する。

「ぶわっ」
「うわあ、モロ…!!」
「女の子相手にマジか…」
「じゃあ死ねーーナメっ…!!」
《上着を浮かせて這わせたのかぁ。よーとっさに出来たな!》
「わ〝っ」

巻き上がる爆風の中、爆豪君の目の前に上着が見えたと思ったら、お茶子ちゃんは背後に現れた。
しかし、それも反応されて爆破の牽制によって吹き飛ばされてしまう。


.
/ 456ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp