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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


『上を行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ。これぞPlus Ultra!予選通過1位の緑谷出久くん!!持ちP1000万!!』

改めてその法外なポイントに立ち尽くす緑谷君が見えた。
その気持ちすごくわかる…私がその立場なら逃げ出したくなるよ…と少し同情してしまった。

『制限時間は15分。振り当てられたPの合計が騎馬のPとなり、騎手はそのP数が表示された"ハチマキ"を装着!終了までにハチマキを奪い合い、保持Pを競うのよ。取ったハチマキは首から上に巻くこと。とりまくればとりまくる程管理が大変になるわよ!そして重要なのは、ハチマキを取られても。また、騎馬が崩れても、アウトにはならないってところ!』
『てことは…』
『42名からなる騎馬10〜12組がずっとフィールドにいるわけか…?』
『シンド☆』
『いったんP取られて身軽になっちゃうのもアリだね』
『それは全体のPの分かれ方見ないと判断しかねるわ、三奈ちゃん』
『"個性"発動アリの残虐ファイト!でも…あくまで騎馬戦!!悪質な崩し目的での攻撃等はレッドカード!一発退場とします!それじゃ、これより15分!チーム決めの交渉タイムスタートよ!』

睡さんがそう言い終わった所で、予選落ちしてしまった生徒達が治療を受けるべくリカバリーガールの元へやってきた。
私は自分の役目を果たすべく、一旦画面から離れる。
その間にそれぞれが騎馬を組んでいて、ひと段落して画面を見た時にはあと少しで騎馬戦開始というところだった。

「次ここに来る子達はきっと騎馬戦が終わってからだろうから、一休みだよ。と言っても、あんたは画面が気になってるんだろうけどね」
「あはは、見透かされてますね」
「私も同じさね。お茶でも入れて、応援しようじゃないか」
「はい!」

2人分のお茶を用意して、リカバリーガールと共に第二種目が始まろうとしている画面へと意識を集中させた。


《さァ上げてけ鬨の声!!血で血を洗う、雄英の合戦が今!!狼煙を上げる!!!!》

いよいよ、第二種目騎馬戦の火蓋が切って落とされようとしていた。


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