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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


しかし、爆発の勢いが足りなかったのか、地雷原を抜けきる前に失速を始めた緑谷君はそのまま地面に落ちてしまうかと思った。
けれど、手に持っていた鉄板らしき物を地面に叩きつけ、地雷を爆発させてその勢いに乗り一気に地雷原を抜けていく。

《緑谷、間髪入れず、後続妨害!!なんと地雷原即クリア!!イレイザーヘッド、おまえのクラスすげえな!!どういう教育してんだ!》
《俺は何もしてねぇよ。奴らが勝手に火ィ付け合ってんだろう》
「本当に、凄いって言葉しか出てこないよ…」

画面の向こうで繰り広げられている熱戦を、私は食い入る様に見つめていた。

《さアさア、序盤の展開から誰が予想出来た!?今一番にスタジアムに還ってきた、その男ーー…》

映像がゴール地点に切り替わる。
3人共いつ誰が追い越してもおかしくない状況だった。
私は1番にそこに現れるだろう姿を固唾を飲んで見つめる。

《緑谷出久の存在を!!》
「緑谷君…」

続いて直ぐに轟君と爆豪君の姿も見えた。

《さぁ続々とゴールインだ!順位等は後でまとめるからとりあえずお疲れ!!》

続々とゴールへと帰ってくる選手達が映し出されていく中、画面の端に緑谷君の事を見つめる轟君の姿が一瞬映った。

(一位…とれなかったね…でも、障害物競走お疲れ様)

直接伝える事は出来ないから、心の中でそう呟いた。
間も無く順位が発表される。

『ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい!予選通過は上位42名!!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!そして次からいよいよ本戦よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!!!さーて、第二種目よ!!私はもう知ってるけど〜〜…何かしら!!?言ってるそばから、コレよ!!!』

壇上のスクリーンに映し出されたのは騎馬戦の文字。
続いて、睡さんの説明が始まった。

『参加者は2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのが…先程の結果にしたがい各自にPが振りあてられること!_____そして与えられるPは下から5ずつ!42位が5P、41位が10P…といった具合よ。そして…1位に与えられるPは1000万!!!上位の奴ほど狙われちゃうーー…下克上サバイバルよ!!!』


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