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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


『あいつが止めたぞ!!あの隙間だ!通れる!』
『やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らしたから…倒れるぞ』
《1-A、轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!すげえな!!一抜けだ!!アレだな、もうなんか…ズリィな!!》

あっという間にあの巨大ロボの間を通り抜けてしまった彼は現在トップを走っている。

《第一種目は障害物競走!!この特設スタジアムの外周を一周してゴールだぜ!!》
《おい》
《ルールはコースアウトさえしなけりゃ何でもアリの残虐チキンレースだ!!各所に設置されたカメラロボが興奮をお届けするぜ!》
《俺いらないだろ》

画面が切り替わったタイミングで急いでリカバリーガールの元へ向かった。
きっと、歩いてたら状況が瞬く間に変わってしまうから。

《1-A、切島潰されてたー!!》
《B組、鉄哲も潰されてたー!!ウケる!!》
《1-A、爆豪。下がダメなら頭上かよー!!クレバー》
《一足先に行く連中A組が多いなやっぱ!!》
《立ち止まる時間が短い。各々が経験を糧とし、迷いを打ち消している》

所々で聞こえてくる実況に耳を傾けながら、リカバリーガールの元へ辿り着いた。

「あの、今日は宜しくお願いします!」
「ああ、来たね。そろそろ途中脱落の子達が運ばれて来るから頼むよ。あんたは出来る範囲でいいから無理はしない様に」
「はい!」

リカバリーガールのところでも映像は流れていてどうしても気になるけど、折角何も出来ない自分に任された役割なのだから画面ばかり気にしてちゃ駄目だと、続々とやってくるであろう生徒達を待った。

《オイオイ、第一関門チョロイってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!ザ・フォーーール!!》

映像を背に実況に耳を傾けながら、私は負傷してやってくる生徒達に出来る限りの"治癒"を施して行く。

《実に色々な方がチャンスを掴もうと励んでますね。イレイザーヘッドさん》
《何足止めてんだ。あのバカ共…》
《さあ先頭は難なくイチ抜けしてんぞ!!》

程なくして生徒が運ばれてくるのがパタリとやんだ。

「この種目が終わるまでもう患者は来ないだろうから、映像見てても構わないよ」
「ありがとうございます!」

私は直ぐ様画面へと視線を向けた。


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