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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第4章 原作編《体育祭》


紫沫SIDE


体育祭は見学という事になったけれど、相変わらず"個性"の制御の練習はしていた。
相澤先生の手が空いてる日はほぼ毎日の様にしているのだけれど、思った様な成果はなかなか現れてはくれなかった。

「はぁ…はぁ…」
「今日はここまでだな。雪水、もう少し体力をつけろ」
「…はい」
「取り敢えず、走り込みと筋トレだ。後日メニュー表を渡すからしっかり取り組む様に」
「わかりました」

中学の頃に多少の稽古をしていたとは言え、去年1年間受験勉強をしていたこともあり、私の体力はヒーロー科の皆に比べて劣っている。
実技の授業でも、"個性"を使わなくても出来そうなのは参加していたから、その差を実感する場面は少なくなかった。
因みに、コスチュームを着たのはつい最近の事だ。
"個性"を使えないのだからあまり意味はないのだけれど、雰囲気だけでもという事らしい。
勿論"個性"を使う事を前提として作ってもらっているので保温対策ばっちりの仕様になっていた。
首元は立襟になっていて、袖は長い。下は何故か太腿が見える程の短パンだったけれど、その下に保温性の高いタイツがあった。なんでもこっちの方が可愛いからとかなんとか…
靴はブーツで、靴底に雪の上でも歩きやすい様な工夫がされていた。
そして、何かしらのアイテムを付けられる様に少し太めのベルト。シンプルなデザインなのは嬉しかった。
まぁ、こんな"個性"なのに露出が高いなんてことはないだろうけど、周りの女の子達のコスチュームが、露出が高かったり身体のラインが丸わかりなのが多かった為、実際身に付けるまで少しドキドキしていたのだ。
あ、制御の練習の時も身に付ける様にしているから、意味がないことはないか。授業中がそうなだけで。

「うわぁ…結構がっつりなメニューだ…」

後日もらった体力向上メニューは予想以上にハードで少し目を逸らしたくなったけれど、相澤先生直々の指導だからそうも言ってられない。
体育祭までの2週間、クラスの人達もそれぞれ自主練に励んでいるらしく、目的は違えどその姿を見ているとなんだか自分も頑張ろうと勇気がもらえて、一生懸命にこなしていた。
そして、あっという間に体育祭の日を迎えるのであった。



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