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絶望の果てにあるもの

第13章 明かされる真実




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『させない。そんな事させない!!』

「そんなに…この娘が大切なのかい?ギンとの生活がそんなに幸せなのかい?」

『はい。今…幸せです。大切です。自分の命に変えてでも守りたいくらい。』

「そうか…ならば…まずは君に死んで貰おうか…」


突然…変わる景色。
森の中のようだ。

『嘘…何!?さっきまで…五番隊隊舎だった筈…』

「君に僕の斬魄刀の解放を見せておいて正解だった。」

『まさか…』

「そのまさかだよ。さっきのは幻だ。さぁ…試作品の餌になって貰おうか…」



『レン!!逃げなさい!!』

『イヤや!!季南と一緒にいるんや!!』

『ダメよ!!逃げなさい!!レン…覚えておきなさい。あの人には逆らってはダメよ?その時が来るまでね…』

二人の目の前にいた筈の虚が突然消えた。


―ザシュッ…

『季南…?どないしたん?目ぇ…開けて?季南…』

季南に必死に呼び掛けるレンに忍びよる虚。

「射殺せ…神鎗っ!!」

刀が虚を貫き、虚は消えた。


「季南!?なんで…こんな…嘘やろ?…なぁ…季南…目ぇ開けてくれへん?お願いやから…」

もうピクリとも動かない季南に涙を流しながら必死に呼び掛けるギン。

「ギン…どうしたんだい?これで…迷う必要は無くなっただろう?娘と一緒に私の元に帰っておいで?ギン…」

『このぉ!!よくも…「レン!!やめなさい!!」

ギンがレンの言葉を遮って言った。


今思えば…レンを殺そうとすれば季南が現れるだろうという藍染さんの思惑やったのかもしれんな…なぁ?季南…ボクと居てホンマに幸せやった?
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